コウモリ駆除を自分でする方法 | 効果的な対策から業者の選び方まで解説

コウモリは「鳥獣管理保護法」で保護されている動物のため、屋根裏や戸袋から追い出す方法で駆除しましょう。
家に住み着いたコウモリの駆除には、超音波よりスプレーやジェルの忌避剤や燻煙剤での撃退が効果的です。
忌避剤には持続時間があるため、駆除後は半日以内にフンの掃除と消毒、侵入口をふさぐことで再発を防止できます。

具体的には、以下の4つのステップで駆除を行います。

  1. コウモリのいる箇所を探す
  2. コウモリを家から追い出す
  3. コウモリがいた場所を掃除する
  4. コウモリの侵入経路をふさぐ

コウモリは、換気口や配管などの1~2cmほどの隙間があれば侵入してきます。
そのため、忌避スプレーやジェル忌避剤で追い出した後には侵入経路を塞ぐ対策が重要です。
忌避スプレーは効果の持続時間が3~6時間ほどなので、半日以内にコウモリの侵入口を塞ぐ必要があります。

この記事では、自分でできるコウモリ駆除の方法だけでなく、効果的な対策グッズ、業者に依頼する際の費用や注意点についてご紹介します。
コウモリを撃退するために必要な対策を分かりやすく説明していきますので、ぜひ参考にしてください。

目次

コウモリの特徴や生態を駆除する前に知っておこう!

日本に生息するコウモリは34種類ほどですが、基本的に私たちの家に侵入して被害をもたらすのはアブラコウモリ(イエコウモリ)という種類です。
そのため、この記事ではアブラコウモリの駆除を前提に話をしていきます。

駆除の前に、まずはアブラコウモリの生態・特徴を知っておきましょう。

アブラコウモリの生態
体長5cm前後と小型
体重5~10g
色は黒褐色・こげ茶色
性格おとなしく、人に噛みつくことはあまりない
生息地平野部・市街地
住みか・ねぐら家の屋根裏(天井裏)・屋根瓦の下・換気口内・壁の中・外部設備機器(エアコン室外機、給湯器)の中や裏など、湿度が高く、温度が安定した光の当たらない場所を好む
活動時期4月~10月にかけて活動(11月~3月は冬眠)
行動時間夜行性。昼は寝ており、夕方頃から活動を始める
食べ物昆虫類(蚊・蛾・ハエなど)
果物や野菜、肉や花の蜜などを食べることもある
寿命オス:1年~5年ほど
メス:5年ほど
繁殖時期出産:初夏(一度に産む子供は1~3匹)
交尾:冬眠前の秋

アブラコウモリは、体長が5cm前後と小さく、羽をたためば大人の手のひらに収まるほどです。
そのため、1~2cmほどの隙間であれば簡単に侵入し、主に屋根の瓦下やベランダの換気扇、屋根裏、軒下、壁の隙間、戸袋、シャッターの隙間などに巣を作ります。

また、アブラコウモリが一度に産む子供は1〜3匹ですが、温暖化の影響により繁殖力が強くなってきています。
メスと子供が中心となる数家族が群れを作り共に生活することもあるため、50〜200匹の大きな群れができる場合もあります。

コウモリの駆除に適した時期

コウモリ駆除に適した時期は、冬眠時期や出産時期ではない春(4月~6月)か秋(9月~10月)です。

コウモリの出産時期である初夏の前に駆除できると、コウモリが家の中で増える心配もありません。
また、コウモリは11月~3月に冬眠します。
冬眠中のコウモリを追い出すことは難しいため、この時期は駆除には向きません。

もし夏や冬に家でコウモリを発見した場合は、プロの駆除業者に依頼するのがおすすめです。

【注意】コウモリは勝手に駆除・捕獲できない

コウモリは「鳥獣保護管理法」という法律によって守られているため、許可なく捕獲・殺傷することは違法とされています。

鳥獣保護管理法とは、国内の動物の生態系を維持するために定められた法律です。
この法律によって、鳥類や哺乳類を許可なく捕獲・殺傷することが禁止されています。

そのため、コウモリの駆除は「捕獲・殺傷」ではなく「家から追い出す」という手法で行います。

もし許可なくコウモリを捕獲したり殺傷したりすると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されてしまうこともあります。
自分でコウモリを駆除する場合にも、捕獲や殺傷はしないよう注意して駆除しましょう。

コウモリによる家の被害

家に住みついたコウモリを放っておくと、以下のような被害が起こり得ます。

  • コウモリの糞尿による「異臭・衛生的な被害」
  • コウモリの糞尿による「建物の老朽化」
  • コウモリの羽音、鳴き声による「騒音」
  • コウモリに寄生している「ダニやノミの大量発生」

なかでもコウモリによる最大の被害がフンや尿による「悪臭」と「衛生的な被害」です。

コウモリは夜行性で、昼間は巣でじっとしていることが多いため、同じ場所にフンをします。
そのため、天井から糞が染み出してくるなど、大事な家が傷んだりすることがあります。
天井以外にも、ベランダや換気扇の隙間などにふんが溜まっていることもあります。

また、フンが崩れると空気中に菌が舞い上がります。
舞い上がった菌の粒子を吸い込んでしまうと感染症やアレルギーを発症し、衛生的な被害を出してしまうのです。
アブラコウモリは、エボラ出血熱、SARS、狂犬病、ニパウイルス感染症を媒介するといわれており、日本では幸い報告がないものの海外では事例もあります。

そのため、コウモリやコウモリの糞尿には触らないようにしましょう。
万が一触ってしまった場合には、石鹸でしっかりと手を洗い、アルコールで消毒しましょう。

コウモリの被害については、下記の記事で詳しくご紹介していますので参考にしてください。 
コウモリによる4つの被害!特徴と正しい対策・対処法を紹介します

自分でできるコウモリ対策の方法

コウモリ駆除は以下の4つの手順で行います。

  1. コウモリが住んでいる箇所を特定する
  2. コウモリを巣から追い出す
  3. コウモリがいた場所を掃除する
  4. コウモリの侵入口をふさぐ

それぞれ説明していきます。
なお、駆除する前に必要な道具を揃えておきましょう。

用意するもの

  • コウモリ忌避剤
  • ゴム手袋
  • マスク
  • ゴーグル
  • ほうき・ちりとり
  • ビニール袋
  • 雑巾
  • アルコールなどの殺菌剤
  • 侵入口をふさぐもの(金網や防鳥ネット、シーリング材など)

コウモリのすみかはとても不衛生なので、駆除する前に手袋やマスク、ゴーグルをつけるようにしましょう。
上記のグッズを揃えたら、さっそくコウモリ駆除を始めていきます。

1.コウモリが住んでいる箇所を特定する

まず、家のどこにコウモリが住みついているのか、場所を特定しましょう。

侵入口となりやすい場所

  • 換気口・通気口の隙間
  • 窓やドアの隙間
  • エアコン室外機の配管
  • 屋根や壁のわずかな隙間

フンをした場所があれば、その近くに巣がある可能性が高いです。
5~10mmの大きさで、黒っぽい色、ぱさぱさとしているフンが集中している箇所の付近にコウモリがいないか探しましょう。

2.コウモリを巣から追い出す

コウモリの居場所を特定できたら、実際にグッズを使用して家からコウモリを追い出します。

屋根裏や瓦下に住み着いているコウモリを追い出すには、コウモリ忌避剤での対策が効果的です。
忌避剤に含まれているコウモリが嫌がる強烈なハッカ臭によってコウモリを撃退することができます。

コウモリ忌避剤には以下の4種類があります。

効果使いやすさ持続性即効性価格
スプレータイプ
燻煙タイプ
ジェルタイプ
錠剤タイプ

比較表のとおり、効果が高い忌避剤はスプレータイプとジェルタイプです。

特にスプレータイプの忌避剤は、初心者でも使いやすく即効性があるのでおすすめです。
換気扇内や壁の隙間など狭い場所にいるコウモリに高い効果を発揮します。

ただし、スプレータイプは効果の持続時間が3時間~6時間ほどとあまり長くありません。
そのため、半日以内にコウモリの侵入口を塞がなければ、コウモリが戻ってきてしまうことがあります。

「3時間で駆除し切れるか不安…」「追い出すのとは別の日に清掃したい」という方もいると思います。
そんな方は、ジェルタイプの忌避剤も使って駆除しましょう。
ジェルタイプの忌避剤は、効果が最長1年持続するので、追い出した後もすぐにコウモリが戻ってくることはありません。

  • 半日以内で駆除できる場合は「スプレータイプの忌避剤」で駆除する
  • 駆除に時間がかかりそうな場合は「ジェルタイプの忌避剤」で駆除する

コウモリを追い出す際には、状況に応じた忌避剤を使用しましょう。

スプレータイプの忌避剤でコウモリを追い出す方法

イカリ消毒 スーパーコウモリジェット

イカリ消毒 スーパーコウモリジェット

コウモリの嫌がるハッカ油の臭いで追い出すコウモリ忌避剤(スプレー)です。天然成分を使用しているので安全性が高く、とても使いやすいのでコウモリ退治におすすめです。

ここでは、スプレータイプの忌避剤として「スーパーコウモリジェット」を使用する前提で説明します。
スプレータイプの忌避剤でコウモリを追い出す対策方法は、以下の手順で行います。

  1. 換気扇や屋根裏などコウモリが住み着いている場所にスプレーを散布する
  2. スプレーを嫌がってコウモリが出ていくのを外から確認する

上記の手順で忌避剤を使用してコウモリを追い出しましょう。
スプレータイプの忌避剤を使用する際には、以下の点に注意してください。

  • 1本で処理できるのは約20~30㎡なので、場所によっては2本以上必要になる
  • 匂いが強いため、近隣の迷惑にならないよう注意する
  • 効果の持続時間は約3~6時間なので、追い出したらすぐに侵入経路をふさぐ必要がある

必要になるスプレーの量を確認しておきましょう。
コウモリの居場所が家の屋根裏など広範囲の場合は「燻煙剤」もオススメです。 また、コウモリ駆除は追い出した後に再発防止のために侵入口をふさぐ必要があるため、時間にゆとりを持って行いましょう。

ジェルタイプの忌避剤でコウモリを追い出す方法

バードフリー

バードフリー

ハトやカラスなどの鳥類忌避剤で、コウモリ対策にも効果的です。ジェル状で、コウモリの臭覚や味覚を刺激して追い払います。天然成分を使用しているので安全性が高く、置くだけでコウモリを退治できます。

ここでは、ジェルタイプの忌避剤として「バードフリー」を使用する前提で説明します。
バードフリーでコウモリを追い出す方法は、以下の手順で行います。

  1. 設置する場所をきれいにする
  2. トレー裏面にシリコン接着剤や両面テープを付ける
  3. トレーを5~10cm間隔で設置する
  4. バードフリーからジェルを出せるよう準備する
  5. ジェルをトレーに約15g注入する
  6. 設置後の数日間は経過観察する

上記の手順で忌避剤を設置してコウモリを追い出しましょう。
ジェルタイプの忌避剤を使用する際には、以下の点に注意してください。

  • ジェルは強い匂いを発するので、近隣の迷惑にならないよう注意する
  • コウモリが天井裏に住みついている場合、ひもとフックでつるして設置する
  • 設置直後はコウモリがジェルに接触することがあるので、異常がないか観察する

超音波や磁石が効かない理由

忌避剤以外のコウモリ駆除・対策グッズは効果がないことが多いです。
なぜなら、コウモリは賢い生き物なので、駆除グッズから出る超音波に慣れたり、自分の使う音波の波長や高さを変えることで障害なく飛行することができるからです。

忌避剤の他にも、超音波などコウモリを駆除できると言われているコウモリ対策グッズがありますが、忌避剤以外の対策グッズは効果がないものが多いです。
以下で、コウモリ駆除に効果があると言われている対策グッズについて調査した結果をまとめました。超音波超音波は一時的な効果しかありません。
長時間使うとコウモリは超音波に慣れてしまい、自分の波長を変えて混乱を回避します。蚊取り線香コウモリは蚊取り線香の煙を嫌いますが、煙の量が少ないため確実に効くとは言えません。磁石磁石はコウモリ退治に効果がありません。
磁石の磁力によってコウモリの超音波を妨害できると言われていますが、まったくのウソです。CD・DVDCDは光を反射させて超音波を乱すことができると言われていますが、効果はありません。ライト(明るい光)コウモリは夜行性のため、明るい光が苦手で逃げ出すこともあります。
しかし、退治できても一時的なもので、慣れることが多いです。

このように、忌避剤以外の対策グッズは確実に効果があるとは言えません。
コウモリをしっかり追い出すためには、スプレータイプかジェルタイプの忌避剤を使用しましょう。

3.コウモリがいた場所を掃除する

コウモリを忌避剤で追い出せたら、コウモリがいた場所を掃除します。
コウモリが棲みついていた場所にはフンが溜まっており、放置しておくと人体に悪影響を及ぼすことがあります。
そのため、コウモリを追い出したらできるだけ早めに掃除するようにしましょう。

コウモリのフンには病原菌が潜んでいる危険もあります。
マスクやゴーグル、手袋などの対策グッズを身に付けたうえで、以下の手順に沿って掃除を行いましょう。1.手袋、マスク、ゴーグルをつけるコウモリのフンには、ダニやノミの他に病原菌が潜んでいることもあります。
そのため、マスクや手袋は必ず着用して掃除するようにしましょう。
また、フンや菌が目に入っても危険なので、ゴーグルの着用が必要です。2.コウモリのフンを集めて袋に入れる落ちているフンを集めて、用意したビニール袋に入れます。
フンを入れ終わったら、ビニール袋を閉じましょう。3.フンがあった場所をアルコールなどの殺菌剤で拭くフンがあった場所は消毒が必要です。
アルコールなどの殺菌剤を用いて、雑巾で拭きましょう。

屋根裏などの高くて狭い場所となると、足場を立てる必要があり、素人ではとても難しいです。
高所作業になる場合はコウモリ駆除の専門業者に依頼することをおすすめします。
コウモリ駆除業者はフンの掃除や除菌も経験豊富なので、確実にきれいにしてくれます。
少しでも不安な場合は業者に依頼してみましょう。

4.コウモリの侵入経路をふさぐ

コウモリはコウモリは1cm〜2cmほどの隙間があれば侵入できてしまうため、追い出しても侵入口を塞がなければ再び戻ってきてしまいます。
そのため、追い出した後はしっかりと侵入防止対策を行うことが大切です。

コウモリの侵入を防止する方法は、侵入された場所によって使う道具が異なります。

  • 換気口などの空気を通したい場所には金網・パンチングメタル
  • 細い隙間にはシーリング材
  • シーリングではふさげない広い隙間にはパテ

場所ごとに侵入防止対策をご紹介します。

空気を通したい場所には「金網・パンチングメタル」

久宝金属製作所 パンチングメタル

久宝金属製作所 パンチングメタル

柔らかい素材でできたアルミ板に穴を開けたパンチングメタルです。侵入経路となっている隙間にはめ込み、コウモリの侵入を防ぐことができます。

換気口や戸袋などの空気を通したい場所には、金網やパンチングメタルで侵入経路をふさぎましょう。
パンチングメタルとは柔らかい金属でできた板で、侵入経路の隙間にはめ込み、侵入を防止することができます。
パンチングメタルで隙間を埋める場合には、ずれてしまわないように接着剤などで固定しておくと安心です。

細い隙間には「シーリング材」

セメダイン 防カビ剤入りシリコンシーラント

セメダイン 防カビ剤入りシリコンシーラント

防カビ剤入りのシーリング材です。湿気が高く、カビの発生しやすい箇所のシーリングに適しています。

侵入口になっている隙間が細い場所や、複雑な形をしている場合には、隙間の形状にあわせて使えるシーリング材が適しています。
シーリング材を使用する際には、シーリング材がはがれないように事前にホコリや汚れを取り除いておきましょう。
また、シーリング材では塞げない広い隙間には、パテを使用します。

侵入経路の特徴に合わせて、最適な侵入防止対策を行いましょう。
また、コウモリはとてもわずかな隙間から侵入してくるので、侵入経路を発見すること自体が難しい場合があります。
コウモリの侵入口を確実にふさいで再発を防ぎたいなら、コウモリ駆除の専門業者に依頼するのが一番です。

被害がひどい場合は駆除業者に依頼しよう

コウモリの被害がひどい場合や、自分での追い出しが難しいと感じた場合は、無理せず駆除業者に依頼しましょう。

業者に依頼した方が良いケース

  • 対策してもコウモリが戻ってくる
  • コウモリの数や糞尿が大量にある
  • 高所での作業が心配

コウモリ駆除業者は「何度も自分でコウモリ駆除をしているけど効果が出ない」という人におすすめです。
自分では追い出せなかったコウモリも、プロの業者に依頼すれば効果的かつ確実に撃退してくれます。

コウモリ駆除を自分でする場合には「衛生面の徹底管理」や「高所作業中の安全性の確保」が必要になります。
難しいと感じた場合は無理せず業者に依頼する方が、安全に確実に駆除することができます。

ここからは、駆除業者に依頼した時にかかる費用と賢い業者選びについて説明していきます。

コウモリ駆除業者に依頼した時の費用相場

コウモリ駆除を業者に依頼したときにかかる費用相場は、被害箇所が1箇所の場は2万~3万円、被害箇所が複数ある場合は10万円~30万円です。
業者の料金を調査した結果、10万円~20万円という相場が一番多く見られました。

ただし、コウモリ駆除の費用は「被害状況」と「駆除する箇所」によって異なります。
自分の家の駆除費用にいくらかかるか知りたい場合は、無料の見積もりを取って確認しましょう。

コウモリ駆除の費用については、下記の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
コウモリ駆除の費用相場は?業者に依頼するメリットや料金を比較

コウモリ駆除業者の選び方

残念ながら駆除業者の中には、過剰な費用を請求したり手を抜いて作業をしたりなどする悪徳業者が存在します。
悪徳なコウモリ駆除業者に依頼をしないためにも、次のポイントに気をつけましょう。

駆除業者を選ぶ3つのポイント1.無料見積もりや調査が可能かどうか見積もりや調査だけでお金がかからないかどうか確認しましょう。2.作業内容と作業にかかる料金は明確かどうか見積もり時に、どんな作業があるのか、それぞれの作業にどのくらいの料金がかかるのか確認しましょう。
作業内容や料金をはっきり教えてくれない業者は、余分な作業を入れ込もうとしていたり、過剰な費用を請求しようとしていたりする可能性があります。3.保証はあるのか作業後の保証や保証内容も確認しておくと安心です。
保証がしっかりしている業者であれば、手を抜いて作業する可能性は低いからです。

駆除を依頼するにあたり不安なところは前もって相談し、丁寧に対応してくれる業者を選びましょう。

【注意】コウモリ駆除は市役所ではやってくれない!

ネズミやハチの駆除は市役所や保健所でやってくれることがありますが、コウモリ駆除は市役所ではやってくれません。
なぜなら、コウモリは鳥獣保護法で守られており、許可なく駆除することが禁止されているからです。

狩猟免許と捕獲許可を持つ専門業者でないと駆除できないので、市役所は直接駆除できません。
「コウモリ駆除は市役所や保健所に依頼すればやってもらえるところもある」と書かれている記事もありますが、役所が直接コウモリ駆除をしてくれることはありません。

あくまで市役所や保健所はコウモリ駆除の専門業者を紹介してくれたり、被害の相談に乗ってくれたりするだけです。
親切な自治体では、鳥獣相談ダイヤルを設けて、コウモリ被害の相談に対応しているところもあるようです。

役所の対応が知りたい場合は、お住まいの自治体のホームページを確認してみましょう。
コウモリを駆除したい場合は、市役所ではなく駆除業者に依頼する必要があります。

まとめ

ご自宅にコウモリが棲みついてしまった場合は、以下の4つのステップで駆除できます。

  1. コウモリの住んでいる箇所を特定する
  2. コウモリを家から追い出す
  3. コウモリがいた場所を掃除する
  4. コウモリの侵入経路をふさぐ

コウモリを家から追い出す際には、忌避剤が効果的でおすすめです。
ただし、自分でコウモリを駆除する場合は、以下の2点に注意する必要があります。

  • 衛生面の徹底管理
  • 高所作業になる場合足場を組むなど安全に配慮する

コウモリのフンはダニやノミがいるだけでなく、病原菌が付いている恐れもあります。
そのため、衛生面の管理は徹底的に行いましょう。
また、屋根裏などの高所で作業する場合、足場を組むなど安全に配慮する必要があります。

このように、自分でコウモリを駆除するのは簡単ではありません。
少しでも自分での駆除に不安がある方は、コウモリ駆除を業者に依頼することをおすすめします。
コウモリ駆除を業者に依頼すれば、衛生面・安全面ともに配慮して確実に駆除してもらえます。

コウモリ駆除に関するよくある質問

コウモリ駆除の方法は?

コウモリ駆除の方法は「コウモリが住んでいる箇所の特定」「巣からの追い出し」「コウモリがいた場所の掃除」「コウモリの侵入口をふさぐ」の4ステップで行います。なお、コウモリは鳥獣保護法で保護されている動物のため、捕まえて駆除するのではなく家から追い出すという方法をとります。詳しくは「自分でできるコウモリ駆除の方法」で説明しています。

コウモリ駆除を業者に依頼したときの費用は?

コウモリ駆除を業者に依頼したときの費用相場は2万円~30万円です。料金は主に「駆除する箇所の数」や「被害状況」によって変わります。被害箇所が1箇所の場は2万~3万円、被害箇所が複数ある場合は10万円~30万円です。なお、業者に依頼する前に「費用相場」と「業者の選び方」を確認しておくのが大切です。

おすすめのコウモリ追い出し方法は?

家で見つけたコウモリを追い出すには市販されているコウモリ専用の「忌避剤」を使うのが効果的です。コウモリが嫌がるハッカ系の臭いで、コウモリを撃退することができます。忌避剤にはスプレータイプ、燻煙タイプ、ジェルタイプ、錠剤タイプとありますが、悩んだ場合は使いやすく効果が高いスプレータイプかジェルタイプを選びましょう。具体的な商品名や、使用方法は「コウモリを巣から追い出す」で確認できます。

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